たんぽぽの咲く丘

毒親育ちママの思考書き換え実験ブログ

子育て中のすべての人に読んでほしい『きんのたまごにいちゃん』

人気のたまごにいちゃんのシリーズです。

 

過保護な両親に、

きんのたまご』が割れないように

大切に大切にされるたまごにいちゃん。

 

でも、本当はちょっと窮屈で息苦しい。

 

たまごにいちゃんのシリーズでは異色な、

親向けのメッセージ性が強いお話です。

 

 

たまごにいちゃんが、

『こんなぼくじゃだめ?

きんのたまごじゃないと かなしい?』

と涙ながらなき訴えるシーンに

思わずジーンときます。

 

こどもの願いは、

『ありのままの自分を認められたい。』

ということに尽きる。

 

そのことをたまごにいちゃんは

思い起こさせてくれます。

 

 

 

さらに、この絵本を、

作者の意図とは無関係に、

『優しい虐待』的な独自の視点で読むと、

この『きんのたまご』は、

『親の望むいい子』の象徴のように感じます。

 

(※『優しい虐待』とは、

愛情やしつけの名目で、親が無自覚のうちに

過保護、過干渉になり、

子の主体性を奪い親の価値観を押し付けること。)

 

珍しく美しい『きんのたまご』(見た目や才能が優れてる、または、親にとってのいい子)で

生まれてきたこどもを

『特別な存在』だと過剰に期待して、

将来を楽しみにして、大事に大事に

過保護に育てる親。

 

親は『きんのたまご』である

たまごにいちゃんが大事で、

たまごにいちゃん本人の気持ちには

目を向けていない、

自己満足な愛情の注ぎ方。

 

その歪んだ愛情に応えようとする

たまごにいちゃん。 

 

 

本当の自分では、

受け入れてもらえないかもしれないと思って、

不安になって、

必死で『きんのたまご』であり続けようとする。

親の敷いたレールを進み、

きんのたまご』を演じるうちに、

なにが本当の自分なのかもわからなくなる。

息苦しくなる。

 

たまごにいちゃんは、

その『きんのたまご』(親の望むいい子)を

自分で壊して、

本当の自分の姿をみせます。

 

『こんなぼくじゃだめ?

きんのたまごじゃないと かなしい?』

このセリフからは、

『このままのただのぼくを愛して!』

という心の叫びが聞こえます。

 

絵本では、

ここで親がハッと気付いて、

涙で謝罪し、ハッピーエンドです。

 

…が、

実際のところ、

『優しい虐待』を行う親は、

無自覚で、自分は正しいと思い込んでたり、

子の気持ちを尊重していると

錯覚しがちですから、

『過保護、過干渉』を謝罪することもなく、

『本当の自分』なんて認めてくれません。

 

わたし自身も、

ついに殻を割って、

親に本当の自分を認めてもらおうとしました。

この絵本のように、

抱き合って、

涙涙で、謝罪を受けて

ハッピーエンドになる予定でした。

 

 

でも、実際は、

思うような展開にならず、

見事にスルーされ、撃沈しました。

それどころか、

きんのたまごから出てみると、

自分は、めっちゃポンコツだと気づいて、

また慌てて、

たまごの中に戻ろうとしました。

 

(わたしの場合は、見た目も才能もなかったので、

めちゃめちゃ『努力』をして、

なんとかして、

特別な存在の『きんのたまご』になろうとしていました。)

 

 

割れたたまごの殻を繋ぎ合わせて、

なんとなく金色に見える色を塗って、

ボロボロの殻に戻って、

たまごでもいいから愛されたいと思ったけど、

やっぱりたまごのままでは、

息苦しくて、

それが生きづらさでした。

 

そんな親でも、なんでもいいから、

愛されたい。

それが本音だけど、それが絶対叶わない。

 

もちろん怒りもありました。

『親なんだからわかってよ』

『なんて酷いことしてくれたのよ。』

『親のせいで苦しかったんだから、

責任とってよ。』

など、いろんな想いが湧いてきます。

ネガティブな感情を充分に感じ切って

出し切ったら、

この親との関係性が修復できるものではないと、

自覚し、諦めることも大切です。

完全に絶望し抜く。

(実際はこの作業が、わりとつらい。)

 

 

『このままの自分は認められない、愛されない』

という感覚があると、

生きづらさとして、人生につきまといます。

頭ではわかっていても、心が抵抗して、

なかなか受け入れられません。

問題行動を起こしてまでも、

親にとって『特別な存在』であろうとします。

『無関心』が、愛情の対極なので、

問題行動で親の関心を引こうとします。

 

 

親に愛されなきゃ生きづらさを外せない、

ということが、

逆に自分を苦しめていることに気づく。

そうすると、

『親に愛されないまま』でいることにも

『OK』を出すことができます。

 

『親に認められなくてもいい。』

『親に愛されなくてもいい。』

と、無理やりでも一旦認めてしまいます。

 

そうすると、最初は抵抗があっても、

次第に受け入れていけるようになります。

(わたしは今この段階にいます。)

 

 

 

『愛されたい』という執着を手放すのは、

自分自身のしあわせのため。

 

 

 

 

結局のところ、

子育てにおいて、

きんのたまご』は幻想。

 

親の理想と、

親の期待に応えようと努力したこどもとの

共同作業でできた虚像。

 

親は親で、ダイヤの原石を磨くために、

お金かけて習い事させたり、

自分のことは二の次で、

子育て中心に頑張るのは大変なことと思いますが、

お金かけてもらった分、

大変な労力をかけてもらった分、

一定の成果をあげて、

恩返ししなきゃいけないと感じる

こども側のプレッシャーも

相当なものです。

 

親の期待に応えることが、

なんなくできちゃったばかりに、

お金を稼ぐようになって、

ずっと親にコントロールされて、

苦しい人もいると思います。

 

自分の人生を生きれないと苦しい。

 

きんのたまご』は、

大人になればなるほど、

硬くなって割りにくくなるのだと思います。

 

 

 

こどもは、

ありのままの自分を認められたい。

このままの自分を愛されたい。

 

親から愛されて安心していれば、

変な方法で、親の関心を引こうとしない。

 

こどもが愛されていると感じて安心するためには、言葉だけでは足りません。

わたしは、次の3つが

子育ての基本的な大切なことだと考えています。

 

  1. 朝はちゃんと起きて、ごはんを3食きちんと食べさせ、夜は寝る。そういう基本的な生活習慣を身につけさせてあげること。
  2. 親の一方的な押し付けではなく、
    対話することで、こどもの気持ちを知り、

    こどもと信頼関係をつくること。

  3. 安心できる安全な環境を整えること。

    (家族の誰かがいつも不機嫌とかでも安心できない。いつでもここに居ていいという家。)

 

 

これは、わたしの親が

してくれなかったことでもある訳ですが…。

 

 

 

きんのたまごにいちゃん』を読んで、

またひとつ、頭と心が整理されました◎

 

ぜひ手に取ってよんでみてください。

最後まで読んでくださってありがとうございます。